メリーに首ったけ
2015.07/30 (Thu)
メリーに首ったけ (1998年 監督:ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー 出演:キャメロン・ディアス、ベン・スティラー、マット・ディロン)
三日前の記事の「ふたりの男とひとりの女」と同じ監督の、
同じくお下劣系の! ロマンチックコメディです。
なんで立て続けにお下劣系ロマコメを観てしまったんだろう
という後悔の念もなきにしもあらずですが
キャメロン・ディアスの出世作でしかも予想外のヒットを飛ばしたというだけあって、
楽しい作品ではありました。
お話は、タイトルでわかる通りメリー(キャメロン・ディアス)に夢中になった
アホな男達が笑いを繰り広げるおバカ映画です。
内気で不器用な高校生テッド(ベン・スティラー)が
憧れのメリー(キャメロン・ディアス)とプロムへ行くチャンスをつかんだ。
ところが当日、メリーの家へ迎えに行ったはいいけれど、
ズボンのファスナーが大事なとこに引っ掛かり救急車を呼んで入院する羽目になる。
当然プロム行きは中止。
テッドの入院中にメリーはマイアミへ引っ越してしまい二人はそれっきりになる。
13年後、まだメリーのことを忘れられないテッドは、
怪しげな探偵パット・ヒーリー(マット・ディロン)を雇って、
マイアミに住むメリーを調査してもらう。
ところがヒーリーもメリーに夢中になってしまい、テッドに彼女をあきらめさせるため
嘘の報告をする。
それでもメリーをあきらめきれないテッドは彼女の住むマイアミへと向かう。
そこでテッドとヒーリーの間でメリー争奪戦になるが、
やがて二人はメリーに首ったけなのが自分たちだけではないのを知り、
結局、五人の男達がメリーをめぐって・・・
さて、いったい誰がメリーのハートを射止めるのか?!
そのようないたって軽いノリのまったく肩の凝らない話なのですが、
「ふたりの男とひとりの女」(2000年)同様、下ネタ満載のほかに、
そのシーンって動物虐待じゃないの?!それにそれは身障者に対してどうなの?!
と観ている側が「いいの?大丈夫?」とちょっとビックリする場面が出てきます。
この2作の監督(ファレリー兄弟)って、そういうノリが好き・・というか売り?
・・なんだということが2作続けて観てようやくわかりました。
そして、そんな悪ノリにもかかわらずヒットする理由も、
この作品でやっと少しわかったような気がします。
なんと言いますか、動物虐待にみえるシーンに出てくるワンコも
実はやられてばかりじゃないのよね。
やられるワンコもまるでプロレスみたいに見せ場を作って盛り上げているかんじ。
激しいけどまったくグロさ等なくてどちらかというとアニメ漫画でも観ているよう。
身障者に対する暴言や行為もあっけらかんとしたもので陰湿さが無い。
出てくる主要人物たちがみんなバカやっていてお高くとまっていないからかな?
そんなアホなやつらにやられてもね〜、
眉間にシワ寄せて「それはアナタちょっと・・」と言うのさえバカバカしくなって、
一緒に笑い飛ばしちゃえという空気になってしまう。
それがファレリー監督作品の特色というか持ち味なのかもしれない。
(2作品観ただけで言うのもナニだけども)
出演していた俳優人たち、テッドもヒーリーもどこかで観たぞと思ったら、
あ〜そうでした!
テッド役のベン・スティラーは「LIFE!」の主人公ウォルターではございませんか。
そしてヒーリー役のマット・ディロンは遠い昔に観たコッポラの青春映画
「ランブルフィッシュ」に出ていましたよね。
そうそう、それとあの問題作「クラッシュ」もこの人でした。
この男優お二人ともこんなロマコメに出演されていたとは!
そして、忘れちゃいけないキャメロン・ディアス。すんごく可愛いのね〜。
出世作となったこの作品、出演して大正解でしたねキャメロンさん。
原題:There's Something About Mary ★★★☆☆
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Re: バニーマンさん
> 障碍者に対する態度がフラット(差別心が無い)なので、
> 障碍者側からは非難の声は無いそうです。
> 障碍があっても悪い人間もいれば、良い人間もいるというわけですね。
うんうん、そうですね。このファレリー兄弟は、人種も障碍もひとつの個性でしかない
すべての人が(動物すら)対等な立場として笑いに容赦なく引きずり込んでいる
かんじですよね。
そこが小気味いいとこではあります。
キャメロン・ディアス、女性にも好かれる可愛さだと思いました。
あ〜うらやましいこと。
> ベン・スティラーは、なんと『リアリティ・バイツ』も監督しています。
なんと?!なんと?なんと・・・とな??
私はこの映画、名前も知りませんでした。
え〜と、おや、私のお気に入りのイーサン・ホークも出演しているのね?
ちょっとメモしておこう・・・- Comment by: さとちん | 2015年 07月31日 |