マイ・インターン
2017.03/03 (Fri)
マイ・インターン (2015 監督:ナンシー・マイヤーズ 出演:ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ)
とてもいい映画でした。この映画のこと誤解していました。
観るまでは、ファッション界を舞台にしたオシャレな女性とロマンスグレーのおじさまの
ラブロマンスかと思っていたのですが(笑)大間違いでした。
物語は・・・
ファッション通販会社を30歳で立ち上げたジュールズ(アン・ハサウェイ)は、
短期間で会社を拡大させることに成功し公私ともに順調で忙しい生活を送っていた。
そんな彼女の会社にシニア・インターン制度で採用された
70歳の老人ベン(ロバート・デ・ニーロ)がやってくる。
最初ベンは、若い社内で浮いた存在だったが、
いつしか彼はその人柄の良さで人気者になっていく。
一方、ジュールズは公私ともに大きな問題を抱えていた。
仕事でもプライベートでも大きな決断を迫られ苦しい日々を送っていたのだ。
そんな彼女を救ったのはベンだった。
ベンの温かさと経験値の高さからくる言葉に勇気をもらったジュールズは、
目の前の数々の難問に立ち向かっていく・・・
というお話。
ということで、これは年齢差と性別を越えた友情の物語ですね。
観ていて気持ちのいい映画でした。私もこんな素敵なオジサマの友達がほしい(笑)

ロバート・デ・ニーロって久しぶりに見たけど、若い頃より素敵じゃない?
役柄のせいかもしれないけれど、いいな〜。
プライベートでも毎日ヒゲ剃って、ハンカチ持っていそう。
ベン(デ・ニーロ)が「ハンカチは貸すために持つ、それが紳士のたしなみ」
と言っていたけれど、私は男性からあんなアイロンのピーンとかかったハンカチを
一度たりとも貸してもらったことがないわ。
あ、ツレアイからはあるか・・・タオルハンカチだけど。
この映画を観た後にハンカチを携帯するようになった男性は多いんじゃなかろうか。
ハンカチ云々はともかく、この映画はデ・ニーロのチャーミングさが光り輝いていますね。
あの滲み出る落ち着きと包容力、すばらしい。
これからの日本社会は高齢者がどんどん増えていきますが、
あんなふうに綺麗に歳をとれたら素晴らしいのにね。
あれは物語の中だけの話と言わず気概だけでも見習いたいと思いましたわ。
デ・ニーロだけでなく、ベンの彼女役のレネ・ルッソも素敵でした。
60代であんなに魅力的でいられるなんて、秘訣を知りたいものだ。
アン・ハサウェイは相変わらず美しかったですが、
アンさんは歳とっても変わらず美しいのでしょうかね。
きっと、素敵な先輩共演者達から刺激と影響を受けてさらに磨きをかけるのかもねぇ。
そんな役者さんの魅力のほかに、私がとてもとても良いな〜素敵だな〜と思ったのが
映画に出てきた家やインテリアです。
ジュールズとベンの家が、それぞれ素敵すぎる。キッチン、リビング、寝室・・・
豪華な調度品というわけではなくて(いや、良いものに違いないけど)
それよりも品が良くて、居心地良さそうで、暮らし良さそうなところに目が釘付け。

まあ、単に私好みということなんだろうけど。
特筆したいのは、ベンのクローゼット!

現役時代からのスーツやシャツやネクタイ等々がピシッと整理されていて美しいの。
それを今も大事に着ている。やもめ暮らしなのに手入れが良い。
きっとスタイルも維持しているに違いない。
思わず我がクローゼットを振り返り、反省。
触発されて今朝は久しぶりに整理整頓しちゃったわよ。
おかげで、かなりスッキリ(ベンにはだいぶ負けるけど)。
この趣味のいい監督は誰?と思ったら女性でした。なるほど。
ナンシー・マイヤーズの作品はほかに『恋愛適齢期』しか観ていませんが、
ああ、そうね、あれも面白かったわね〜。
今度は『ホリデイ』あたりを観てみようかな〜と思いました。
★★★★☆
原題: The Intern
スポンサーサイト

-
いいですよね、これ。
アメリカのビジネスシーンでも、こういう日本の「年の功」みたいな
考え方が通用するんだ、って感心しました。
さらには、アメリカ映画でエッチのない男女の仲を描いているのも
珍しいな、とも思いました。
さらにさらには、アメリカの頑固おやじ、偏屈おやじが
実はいいやつだったというのはたくさんあるけど、
こういう紳士を描いたものは珍しいとも思いましたねー。
でも、ベンはきっと彼女のことを愛しているんだと思います。
僕は、いつも手ぬぐいを5本くらい持ち歩いていまっせ。
涙はもちろん、鼻水、汗でもオッケー。
風呂に入るのにだってお使いいただけまっせー。
やさしいおっさんでしょ? - Comment by: つかりこ
| 2017年 03月04日 |
Re: つかりこさん
「年の功」・・そうですね。それも若い人たちの多い会社でピカリと輝く☆
そういうのって見ていると高い年齢層の人たちに元気を与えるし、
オシャレな業界が舞台で若い人も観ていて楽しかろうし、
広い世代に受ける映画だな〜と思いました。ヒットしたのも頷けます。
> 僕は、いつも手ぬぐいを5本くらい持ち歩いていまっせ。
> 涙はもちろん、鼻水、汗でもオッケー。
> 風呂に入るのにだってお使いいただけまっせー。
> やさしいおっさんでしょ?
はいはい、つかりこさんはジェントルマンだと常々思っておりますよ。
いや、冗談抜きでホントに。
あ、自分の鼻水ふいた手ぬぐいを間違って人に貸さないようにね〜!- Comment by: さとちん
| 2017年 03月05日 |