世界一キライなあなたに
2017.03/24 (Fri)
世界一キライなあなたに (2016年 監督:テア・シャーロック 出演:エミリア・クラーク、サム・クラフリン)
このダサい邦題の映画をなぜ観ようと思ったかというと、
昨年11月にマリリンがInstagramで「邦題はダサいけど映画館で鼻水が出るほど泣いた」
と紹介していたのでDVD出たら観ようと思ったのよ。
そのマリリンも友人が飛行機の中で観て号泣したと言うので観ようと思ったんだって。
そうか、そんなに泣けるのか・・・そして皆そんなに泣きたいのか。
先月末にやっとGE◯でレンタルされているのを見つけて、いざ借りん!
と手を伸ばしかけて・・・ぎょ〜、並んでた約10本がすべてレンタル中?!
これにはビックリ。
この映画は上映館が少なかったのに、きっと評判がすごい口コミで広がったのね。
そういうわけで、今月に入り難なく借りられるようになってから借りて観たわけよ。
↑長い前置きになったけど〜。
お話は・・・
ルー(エミリア・クラーク)は、イギリスの田舎町に暮らす26歳。
働き手のいない家族を抱えながらウェイトレスをしていたがカフェの閉店に伴い失業。
次に見つけた介護の仕事は、あらかじめ6か月と契約期間が定められていた。
ルーが介護を担当することになったのは、元実業家で大富豪のウィル(サム・クラフリン)
という青年だった。ウィルは2年前にバイクにはねられて重度の脊髄損傷を負い
四肢麻痺になって車椅子生活を余儀なくされていた。
生きる希望をなくしたウィルは周囲に心を閉ざすようになっていて、
ルーに対しても最初は冷淡な態度をとっていたが、
ルーの懸命な努力に少しずつ打ち解けていきやがて二人は恋に落ちる。
ウィルとルーの恋は順調に進むが、ウィルには秘密の決心があった。
それは6ヶ月の雇用期間が終わる頃・・・ああ、この先は書けないっ。
主演のエミリア・クラークがブサかわいい。
ファッションも、ぷぷぷっ、ちょっと変わっていて面白い。

ほかの映画で表現するならば『怪しい彼女』のシム・ウンギョン系だね。
美人過ぎなくて、庶民という設定に合っていて、愛嬌があってよかった!
健気で前向きなルーの雰囲気にぴったり!
映画に出てくるイギリスの綺麗な片田舎の風景もよかった!
全体的にロマンチックなベールに包まれながら、実は重たいテーマを抱えたこの作品。
ネタバレになっちゃいそうだけど、つまりは安楽死問題なのよ。
どうして最後はそうなる?!
映画『最強のふたり』を観ているだけに、経済力でなんとかならないのか?!
と思ってしまった私。でも、そんな考えは健常者の驕りで、
人それぞれの尊厳を思うとそういう選択肢もアリなのか。。。
このラストにはモヤモヤする人が多いと思う。
でもモヤモヤはするけど、決して観終わった後に重苦しくないところがいい。
「自分の可能性を信じろ。活かせ」とウィルはいつもルーの背中を押してくれて、
そこには男女の愛情を越えたものを感じた。
ルーのことを名前じゃなくて苗字のクラークと呼んでいたとこが男同士みたい。
そんな細部も二人の関係を清々しいものに描いている。

そうそう、それで最後のシーンでルーがパリのカフェでウィルの手紙を読むの。
ウィルの手紙には、パリの香水店である香水を買いなさい、
あの香りは君に似合うと思うんだ云々とも書いてある。
上の写真はルーが今から香水店へ向かうところ。
思わずチェックしたわよ、その香水。

L'Artisan Parfumeurの “LA CHASSE AUX PAPILLONS”
“蝶々をつかまえて” という意味らしい。
わぁ、かわいい名前☆ 私もパリでこれを買いたいわ〜(ミーハー)
いや、どなたか私にくださいませ♡おほほ。
え?それで、映画観て泣いたかって?
号泣はしなかったけど、不覚にもポロ、ポロリと。はい。
邦題見て食指が動かな〜いという人が多いと思うけど、
実はなかなか良い映画なのでご覧あれ!
★★★★☆
原題: Me Before You
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