結城紬について勉強してきた
2020.10/24 (Sat)
昨日、友人しょこちゃんと結城紬についてのレクチャーを受けてきました。我が街から車で約1時間ちょっとの結城市。
4年前にも染め物体験をするために二人で出かけたのですが、今回は織り。
午前10時開始。最初に講師の先生から結城紬のあらましを聞いてから、
柄が出るように染めた糸がどのように織られると亀甲柄を成して行くのか
実際に工作しました。
まずは縦糸を張って〜

次に順に横糸を渡していくと1本の糸から亀甲の柄が出来上がっていきます。
う〜ん、この写真じゃ分かりづらいですが。

いくつもの亀甲柄を連続し、組み合わすことで例えば花柄や鳥の柄などが生まれます。
基本の亀甲柄はこんな感じ〜

結城紬の文様の細かさは、この基本の亀甲が一反の布の幅にどれだけ並ぶかによります。
反物幅(約32cm)に亀甲が80個並ぶ場合は「80山亀甲」となり、
絣柄が細かくなるにつれて「100山亀甲」「160山亀甲」「200山亀甲」となります。
もっと分かりやすく言うと、私たちが工作したあの亀甲の文様が
「80山亀甲」だと1cmに入る亀甲の数は2.5個、「100山亀甲」で3.2個、
「160山亀甲」で5個、「200山亀甲」で6.2個となっていきます。
1cmの幅に5個?! 6個?! 想像しただけですごい密度です。
現在、生産されている結城紬はほとんどが「80山亀甲」と「100山亀甲」とのこと。
それより細かい160以上になると模様が精密になり織るのに長い年月がかかるため
生産量がとても少なくなっているとの話でした。
確かに1cmに5個なんて気が遠くなる作業ですよね。

昼食を食べた後は(用意された弁当を頂きます)織機を見学して
どのような仕組みで布が織られていくのか話を聞きました。
いや〜、織る以前の糸をセットしていく段階で根気が尽きそう(汗)
その後は、また座学。織りの歴史を延々と。。。
そして最後に、先生の作品を見せてもらって午後3時過ぎに終了。
先生(男性、アラ還)は話し好きな方で、それなりに話は面白いのだけど、
昼食後は屋根裏の部屋(広いです)で暖かく、やや薄暗く、マスクもしているものだから
眠くて眠くて・・・睡魔と戦うのに一苦労でした。
う〜ん、行ってみて勉強になったし楽しかったけど、
実際に機織り機で少しは織らせてくれるものと期待していたものですから
それが無くて残念。織ってみたかったなぁ。
結城は少し遠いけど、また機会があったら訪れてみたいと思います。

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