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オデッセイ
2016.02/15 (Mon)
オデッセイ (2015年 監督:リドリー・スコット 出演:マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、クリステン・ウィグ、マイケル・ペーニャ、ショーン・ビーン、ケイト・マーラ、セバスチャン・スタン、アクセル・ヘニー、キウェテル・イジョフォー)
単純に面白かったです! どんな宇宙サバイバル映画だろうか?と
『ゼロ・グラビティ』を観たときの息詰まる緊迫感覚悟で出かけたのですが、意外や意外、
ハラハラドキドキするシーンはあるものの、生きることに前向きで逞しい主人公と
NASAやクルーの彼を助けようとする姿に
観賞後は晴れ晴れとした気持ちになる作品でした。
物語は・・・
宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)は、火星での有人探査に
クルーとして参加していたが大砂嵐に巻き込まれてしまう。
ほかのクルーはマークが死亡したと思い火星を去るが、彼は生きていた。
空気も水も通信手段もなく、わずかな食料しかない危機的状況でマークは
「こんなところで死んでたまるか」と植物学者としての知識を活かし、
前ミッションから残留保存されていた資材を材料に水、空気、電気を確保し、
さらに火星の土とクルーの残した排泄物をもとに耕作用の土を用意し
ジャガイモの栽培に成功する。
そして、次のミッションであるアレス4が到着するまでの4年間を生きのびようとする
が、火星の厳しい環境がそれを阻む。
さて、マークはどうなる?NASAは?クルーはどうする?
・・・というお話。
この作品、アカデミー賞にノミネートされているらしいですね。
納得のノミネートだけど、その前に発表されたゴールデン・グローブ賞では
「コメディ/ミュージカル部門」に分類され、作品賞と男優賞を受賞を果たしたそうです。
なにゆえ宇宙サバイバル映画が「コメディ/ミュージカル部門」?と思うところですが、
これがなかなか、前向きな明るさを感じさせる所以でもあるのですが、
全編を通して流れる音楽が70年代のディスコサウンズで、
これが妙な明るさを醸し出しているのです。
実はこれらの音楽は船長の趣味による選曲で基地に残されたものなのですが、
マークは「船長の趣味サイテー」とぼやきつつも
火星で唯一聴くことができる音楽はこれだけなんだもん、という設定なのです。
洋楽に疎い私でも知っている(聴いたことのある)曲ばかりで、
シリアスな状況と曲の雰囲気のギャップにクスッとくるチョイス。
もうねぇ、この音楽とマークの持ち前のやんちゃな感じが
物語全体を悲愴感から救ってくれていいんですわ〜。
ちなみに使われた音楽はこんなかんじ。
Turn the Beat Around - ヴィッキ・スー・ロビンソン
Hot Stuff - ドナ・サマー
Rock the Boat - ヒューズ・コーポレーション
Don't Leave Me This Way - セルマ・ヒューストン
Starman - デヴィッド・ボウイ
Waterloo - ABBA
Love Train - オージェイズ
I Will Survive - グロリア・ゲイナー
しかし、明るい音楽だけの力ではサバイバル出来ません!
宇宙ものを観る度に思うのですが、科学的知識の乏しい者は
宇宙空間へ飛び出しちゃイカンのだよ!
加えて、パニック状態に落ち入りやすいメンタルの弱い人間もダメですわ!
どっちもダメダメの私なんかガムテープを貼るところで(← 映画を観てね!)
アワアワしてテープが両手にぐるぐる巻きになって窒息死していること確実だわね★
『ゼロ・グラビティ』を観た時も固く決心しましたが、
ワタクシは生涯地球を離れることはありません!絶対ムリ!
まあ、宇宙でなくてもサバイバルするためには沈着冷静であることが基本だと
思いますけどね。はい。

マーク役のマット・デイモン、よかったです!
知力・体力ともに備えた好青年(という歳でもない?)をとても魅力的に演じていました。
で、かっこいい女性船長メリッサ役のジェシカ・チャステインですが、
二人とも『インターステラー』に出ていましたね。宇宙ものやると続くのかしら?
ところで、映画館のスクリーンのタイトルロールで初めて気づいたのですが、
この作品名、原題はThe Martian(火星人)ていうんですね。びっくり!
まあ、確かに「火星人」ていうよりは「長期の放浪,長い冒険(の旅)」って内容だったので
オデッセイは映画にピッタリくるのではありますが、
イイノカナ〜って気がするのは何でだろう? ( ̄ー ̄;)
★★★★★
原題: The Martian
