上海2日目(その2:霊隠寺の様々な像たち)
2018.09/06 (Thu)
明け方近くに北海道で大きな地震がありましたね。もう日本列島のどこにいても安全ということはなく、いつ地震被害に遭うかわかりません。
3.11では私も怖い目に遭いましたが、どうか被害が甚大でありませんように。
さて、続けます、8月31日上海旅行2日目(杭州ワンデイトリップ)。
杭州に着いた私、ツレアイ、仕事先のDさん、ガイドの劉さんの4人は、
予約してあった観光タクシーに乗って最初の観光スポット霊隠寺へ向かった。

インド人僧侶の慧理により326年に創建された寺。
霊隠寺の「霊」の字の意味は「幽霊の霊じゃなくて仙人のこと」と劉さんが言っていた。
その仙人みたいな僧達が修行の一環で造ったのだろうか、
飛来峰と呼ばれる岩山には338体の石仏が彫られている。

手が届くような低い位置にある石仏のいくつかは顔が潰れていた。
文革の頃、壊されたんだそうだ。
ああ、勿体ない。
世界各地で武装組織により遺跡等を破壊する行為が見られるが、
どうにか主義主張と文化遺産は分けて考えてもらえないものだろうか。
破壊行為のニュースを見るたびに思うんだよね〜。

↑ここ、大雄宝殿には中国で最大の木彫りの仏像がある。
穏やかな良いお顔をしてますな。

壁には、主に粘土で作られた150体の大小の塑像があった。

一つ一つ表情と姿勢が異なっている。壁にどうやって作ったんだ?!
中国仏教芸術の凄さを見せつけられるよう。
仏教芸術と言えば羅漢堂にある五百羅漢像もそうかな。

羅漢というのは、仏陀に常に付き添った弟子のことらしい。
500体なんて満腹だよ〜と思ったが、これが見てみると案外面白くて、
顔つきが中国人らしからぬバッハやベートーベンみたいのやら、
ギリシャ人やアラブ人、日本人みたいな平たい顔族まで幅が広いことを発見。
そのうちヘンテコな像を探すのに夢中になった。
中でも手が異様に長いのや、眉毛がビロ〜ンと長いのがお気に入り。



なんでこんな奇抜なのを作ったんだろう。
500体も考えるのに行き詰まって困っているうちに、興に乗じた?
自由な発想がOKなら大量製作も苦ではなく楽しかっただろうなぁ。
そんなことを考えながら見学しているうちに昼時になってきた。
昼食以降の話は、また後日に。

