エントリー目次
サッちゃんはね・・・から始まって
2020.11/27 (Fri)
先日のこと。夕方、ツレアイからメールが届いた。見ると「『サッちゃん』の歌を聴くと悲しくなるね」だった。
仕事中に何を聴いているんだ?と思いつつ、
「そぉ?そんなん聴いてないで早く帰ってきてください」と返信した。
すると「貴女、デリカシーがないなあ」だって。デリカシーないのはどっちだ。
その時、副鼻腔炎の絶不調期でフガフガしていたので、まったく何なのさ!と思った。
間もなく帰宅したツレアイが「ただいま」を言い終わるやいなや、
「♪サッちゃんはね〜、バナナが大好きほんとだよ〜」と歌い出して
「ねぇ、やっぱり悲しい歌だと思わない?バナナが半分しか食べられないんだよ。
病気かなんかで食べられないのかなぁ」と言い出す。
はぁ?あのね、歌詞のどこにも病気なんて無いでしょ?
ちっちゃいから食べられないってちゃんと説明してるじゃない。
それに3番の歌詞、知ってる?
本当に悲しくて切ないのは、この歌を歌っているボクなの。ボク!
サッちゃんは小さいからバナナ半分残して、引っ越しの意味もよくわからず
ボクにバイバイして遠くへ行っちゃうだけ。本当に寂しいのはボクだけなのだ。
と、3番まで歌って説明してあげた。

ここまで説明してもなお、ツレアイが「でも、サッちゃんは・・・」としつこいので
真に悲しいサチコ歌で対抗してやろうと
「♪さ〜ち〜こ〜の幸は〜ど〜こに〜ある〜男一郎ま〜まよ〜とて〜」
赤色エレジーを歌ってやった。すると、
「♪おれは河原の枯れすすき〜同じお前も 枯れすすき〜
どうせ二人は この世では 花の咲かない 枯れすすき〜」
と、どこかで聴いたことのある悲しげな古い歌をかぶせてきた。
負けてなるものか!それなら、この歌、
「♪貧しさに負けた〜いえ〜世間に〜負けた〜」
桜と一郎で、どうよ!
と、つい歌ってしまってから、何やってんだ私たち?と思っているとツレアイが
「ねぇ、早く副鼻腔炎治しなよ。治ったらさ、悲しい歌ばかりカラオケで歌おう。
楽しいのはダメ。悲しい歌だけだよ」と言い出した。
何なんだ、この人って・・・と可笑しくなった。
「うん、いいよ」と答えといたけど、いまだに副鼻腔炎完治せず(良くはなった)。
悲しい歌縛り対決はまだまだ先になりそう。
※サッちゃん(阪田寛夫作詞・大中恩作曲)
※赤色エレジー(あがた森魚作詞・八洲秀章作曲)
※船頭小唄(野口雨情作詞・中山晋平作曲)
※昭和枯れすすき(山田孝雄作詞・むつひろし作曲)

