世界にひとつのプレイブック
2014.02/27 (Thu)
世界にひとつのプレイブック (2013年 監督:デビッド・O・ラッセル 出演:ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーバー)
紹介用の筋書きを読むとちょっとテーマが重たいのかしらと思いましたが、
そんなこともなくケラケラ笑って観れました。 ライトな笑いのコメディですね。
お話は・・・
妻の浮気が原因で心のバランスを崩し
怒りをコントロールできなくなったパット(ブラッドリー・クーパー)は
精神病院に入った後、妻も仕事も家も失い両親とともに実家暮らし。
心身の健康を取り戻して妻とよりを戻そうと奮闘していたある日、
近所に住むティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会う。
彼女も事故で夫を亡くして心に問題を抱え、
会社の同僚すべて(含む女性)と関係を持ったためにクビになるようなエキセントリックぶり。
パットはそんな彼女の過激な発言と突飛な行動に振り回され、
パットの妻とよりを戻せるよう手助けしてあげる交換条件に
ダンス・コンテストにパートナーとなって出場することを迫られる・・・
という筋立てです。
愛を失って傷ついたクレイジーな二人がどうやって再生していくかを描いた作品です。
コンテスト(なんと社交ダンスでした!)で、クレイジーに踊る二人が一番印象に残っています。
あれは面白かった(拍手)
私、思うんですよ。
世の中の人、大なり小なり皆クレイジーな部分を隠し持っているんじゃないかって。
うちの親戚筋にもエキセントリックな人々がおりますが、でも、それがどうした?と最近思うんです。
多少風変わりでも本人はいたって真面目で一生懸命生きていて・・
そりゃ周囲がドキッとすることもありますが、それは勝手に周囲がそう反応するだけのことであって
本人はいたって真面目なんだから、オッケー!わかった!って、
そっと寄り添ってあげればいいだけのことなんじゃないかと・・・。
あ、この話になると長くなり話も逸れていきそうなので戻しますが、
この物語は、そんなクレイジーな二人が良い干渉をしあった末に恋に至るのですが、
二人を取り巻く周囲もなんだかんだ口を挟みつつ暖かく関わって再生の手助けをしていて、
そこらへんはハートウォーミングであります。
さて、この作品は第85回アカデミー賞では作品、監督、脚色、主演・助演男女と
主要部門すべてでノミネートされ、ジェニファー・ローレンスが主演女優賞を受賞しました。
演技部門全てにノミネートされるのは1981年の『レッズ』以来。
また、主要5部門(作品・監督・主演男優・主演女優・脚色)すべてにノミネートされるのは
2004年の『ミリオンダラー・ベイビー』以来なんですって。(え~ん、どっちも観てません)
へぇ~、そんなにスゴイ作品ですか、これ?と思っちゃった私です。
ジェニファー・ローレンスは終始ムスッとしていながらひたむきなティファニーを好演していて
良いとは思いましたが、もう一回観たいというほどではないんだよね~。
そうか、こういう女優さんがアメリカではいま人気なんだね~?って思いました。
原題:Silver Linings Playbook ★★★☆☆
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Re: つかりこさん
あ~よかった。つかりこさんも同じような感想?
私も面白かったけど、そこまで評価高いのか~と、ちと驚いたんですわ。
ま、確かに鑑賞者の置かれた状況によって評価ってちがってっくるんでしょうね~。
うんうん、そうなんです。
私らに見えないものが見え、聞こえないものを聞いてたって
その人が危害を加えるでもなく幸せに暮らしているなら
それでいいじゃないですか~というようなことがあったんで
ちょっと言葉足らずだったんですがあんなふうに書いちゃったの。
それがその人の穏やかに暮らせる手段となっているならクレイジーもアリでいいじゃん、て。
おっと、また長くなったゾ。
つかりこさんとこの業界の変な人話も聞いてみたいです。- Comment by: さとちん
| 2014年 02月28日 |